日常の意思決定
公開日:
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最終更新日:2014/10/13
5 社会生活への適応
日常の意思決定という項目については、毎日の暮らしの中で自己決定ができるか、
その能力を問う内容になっています。
- できる(特別な場合でもできる)
- 特別な場合を除いてできる
- 日常的に困難
- できない
という4つの項目に分かれます。
具体的には、
・常時、あらゆる場面で意思決定ができる。
・大事な決定については家族などによる指示や支援を必要とするか、
・朝食に何を食べるか、どんなテレビ番組を見るかなどはする程度の能力はあるか、
・まったく意思決定ができない状態か、
といった選択肢になります。
大きな手術などを行う場合、やはり家族であったり友人であったりケアマネであったり、
誰かしら相談したり意見を求めたりすると思いますが、
その場合、相談した上で自己決定を本人の意思でしていれば「できる」となるというご指摘を頂きました。
「指示や支援」という抽象的な内容ですが、それが必ず必要になるかどうか、
日ごろの状況などを聞き取りすることがポイントになるようです。
「日常的に困難」と「できない」の境界は非常にわかりにくいのですが、
出来ないことが多くても、意思決定をすることがあれば、「日常的に困難」で、
まったくできない場合が「できない」と考えるといいでしょう。
※指摘を受け、一部修正しました。(H26.10.13修正)
Comment
>あらゆる場面での自己決定が「できる」という人の方が少ないような気がします。
>大きな手術などを行う場合、やはり家族であったり友人であったりケアマネであったり、
> 誰かしら相談したり意見を求めたりすると思いますし、むしろそれが当然です。
>このような場合は「特別な場合を除いてできる」になります。
調査項目の定義 より
ここでいう「日常の意思決定」とは、毎日の暮らしにおける活動に関して意思決定できる能力をいう。
大きな手術を行う場合が調査対象者の「日常」であるかは調査員の判断になりますが、
ここは意思決定できる能力を問う項目であり、決定までのプロセスで「相談」しているかどうかは問われていません。
誰かに相談しアドバイスを受けた場合でも、意思決定を誰が行ったかについて判断します。
ご自身で手術をするかどうかを決め、周囲も本人の意思に任せているならば「できる」になります。
「常時、あらゆる場面で意思決定ができる。」とテキストに記載されているので確かに判断に迷いますが、突き詰めれば「サービス利用開始時の利用契約は?」「確定申告は?」「訴訟は?」とあらゆる場面を考えるとキリがありません。
ここでいう特別な場合は
・ケアプランの作成への参加
・ケアの方法・治療方針への合意
・冠婚葬祭式事への参加を検討
・町内会行事等への参加を検討
が出来ていれば、「できる」と判断します。
「特別な場合を除いてできる」は、
・特別な場合の是非を決定するにあたり指示や支援を必要とする
・慣れ親しんだ日常生活状況のもとで、見たいテレビ番組やその日の献立、着る服の”選択”等ができる場合です。
指示→さしずすること、命令。
支援→力を貸して助けること。
が必ず要る。指示、支援がないと決められない場合をいいます。
日常の慣れたことも、選択(choice)が出来れば良いと考えます。
億劫だから意思決定を人任せにしている場合は含みません。(公的機関より確認済みです)
もちろん、調査日の状況に加え、調査対象者及び介護者等から聞き取りした日頃の状況から選択を行います。
補足です。
1.できる(特別な場合でもできる)
「常時あらゆる場面でもできる」
の解釈は
「特別な場合について、
普段どのような場所、状況でもできる」
と考えて良いと思います。
長文になり、文章がまとまっていませんでした。
失礼いたしました。