場所の理解
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3 認知機能の評価
認定調査の中で一番不自然な質問と言えるかもしれません。
「場所の理解」の調査は「ここはどこですか?」という調査員からの問いかけにに適切にこたえられるかどうかというものです。
上り込んできていて、自分からここはどこですかというのも不自然極まりないですよね。
自分のいる住所を番地などで答えるということではありません。
今いる場所が、施設や病院なのか、自宅なのかがわかっていれば、その時点で「できる」と判定されます。
たとえば、もともと北海道に住んでいて今東京に住んでいる人が、
北海道の自宅の話をしたとしても、それは自宅と判定されます。
要は家かそうでないかが判断できれば「できる」になるので、
理解ができていなくても確率2分の1で「できる」に判定されてしまうのです。
ずっと同じ家で生活をしていて、施設や病院などで生活したことがない人にとっては、
なんとなく自分の家と答えてしまいます。
認知機能を問うための質問ですが、生活歴などによってもこの調査の答え方は変わってきますよね。