拘縮の有無
公開日:
:
最終更新日:2014/10/13
1 基本動作・起居動作
麻痺の調査に続いては、関節拘縮の調査です。
拘縮というと難しい言葉に聞こえますが、要は関節がどのくらいまで動くかどうかの調査で、関節の可動域を判定するものです。
関節可動域とは、どのくらいの範囲まで関節が動くのか、その範囲をいいます。
加齢や廃用症候群などによって、これが狭くなっていき、生活に支障が出るようになります。
自力で行うことができなくても、
調査員や家族が介助して、その範囲までの動きが可能であれば、その場合は「関節拘縮なし」の判定となります。
具体的には、麻痺の質問と同じで腕が肩の高さまで上がるか、
座った状態から膝関節をほぼ真っ直ぐ伸ばした状態から90°程度他動的に曲げることができるか、
という項目と、
股関節が拳2個分の大きさまで開くことができるか、という項目があります。
これも重要なことは、麻痺の時と同じです。
痛みがあるときはその時点で終了することになっています。
痛みを申し出ないことで、体に無理をさせた反動が来る場合もあります。
痛みがあった場合は正直に申告しましょう。
※ご指摘を受け一部修正しております(H26.10.13)
Comment
>座った状態から足が膝と水平の高さまで上がるか
これは麻痺を確認する動作です。
テキスト40ページより抜粋
膝関節をほぼ真っ直ぐ伸ばした状態から90°程度他動的に曲げることができない場合に「制限あり」とする。
あくまで膝関節の伸展と屈曲の範囲を確認する項目です。
足が膝と水平の高さまで上がるかを確認する必要性はありません。膝裏の筋を痛めさせかねないです。